著者名 | 村上憲郎 |
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ページ数 | 280ページ |
出版社 | 日経BP |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4296000225 |
ISBN-13 | 978-4296000227 |
発売日 | 2021/5/20 |
価格 | 1760円 |
正解があるかどうかも“わからない”世界で
自分の頭で考え、結果を出す
【Google】エリック・シュミット、ラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリン、
【ポケモンGO】ジョン・ハンケ、【YouTube】チャド・ハリー、スティーブ・チェン…
天才たちが共通して駆使していた
「日常感覚を超える」テクニック
☆ ☆ ☆
「目の前にいない人の居場所を瞬時に知る」ことも、
「手のひらサイズの端末で検索する」ことも、
「機械から最適な提案を受ける」ことも、
かつては「日常感覚を超えた先」にある技術でした。
「かつての非日常」は、今、
ものすごいスピードで「日常化」しています。
本書の軸となる「クオンタム(量子)」は、
今はまだ、「日常感覚を超えた存在」ですが
量子コンピュータの開発競争に見られるように、「日常化」はもう、目前です。
コンピュータの普及によって世の中が変わった以上の「大きな変化」が、
「クオンタム」の力によって、起ころうとしています。
本書では、中学レベルの数学から始め、
最先端の量子コンピュータの入り口までを、徐々に深堀しながら、
「クオンタム的な思考」をご案内していきます。
そしてその思考法でもって、
IoTやICT、労働や教育の未来を見通していきましょう。
目次
第1章 未来を正しく見通す力「Quantum(クオンタム)思考」
グーグルで目の当たりにした日常感覚の超越
エピソード1:「当たり前」から新しい価値を生むには? ポケモンGOとジョン・ハンケ
エピソード2:まるで「未来を見通している」!? ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの野望
エピソード3:問題の本質を瞬時につかむ力――ユーチューブの生みの親 チャド・ハリーとスティーブ・チェン
3つのエピソードの共通点と天才たちの思考法
日常性を超えた「先」に待ち受ける世界
第2章 「日常感覚を超え出る感覚」の正体
新時代のキーワード「クオンタム」が意味するもの
「日常感覚」と「非日常感覚」
普段使っているコンピュータは「日常感覚」の延長にある
「クオンタム」の力を最大限に活用するために
第3章 クオンタム思考へ至る方法――「フレーム・オブ・リファレンス」
リベラルアーツや教養は「身につけるだけ」ではもったいない
フレーム・オブ・リファレンス形成 村上の場合
イーロン・マスクの“飛躍”の理由
フレーム・オブ・リファレンスを豊かに形成する方法
理系も文系も関係なく、「未来」はすぐそこまで来ている
第4章 21世期のビジネスとテクノロジーの基礎「量子コンピュータ」
量子コンピュータの原理:「面白いところ」だけをたどってみよう
人工知能に新たな光を注ぐ「量子アナログコンピュータ」
実用化が待ち遠しい「量子デジタルコンピュータ」
量子コンピュータはどれほど「すごい」ものなのか?
量子力学で「自己意識」は定義できるのか
量子力学の無限で非常識な可能性
量子力学と脳科学、そして未来へ
手っ取り早く量子力学を理解するためのヒント
第5章 「クオンタム思考」で読み解く
ビジネスとテクノロジーの現在と未来
第4のパラダイム――ビッグデータは世の中の「何」を変えたのか?
計算機は、やっぱり、もっぱら、計算しているだけだ!
IoTがもたらすプロシューマー時代とは?
「ICT」をめぐる2つの教育:使いこなす、そのものを理解する
機械の「スマート化」とは恐れるべきものか?
終章 クオンタム思考で未来を生きる
新しいことは原則「やる! 」
高等数学ができる人は、人工知能ビジネスに参加しよう
クオンタム思考でAI社会を生き抜く
村上 憲郎(むらかみ・のりお)
元グーグル米国本社副社長・日本法人社長。
株式会社 村上憲郎事務所 代表取締役。
1947年、大分県佐伯市に生まれる。大分県立佐伯鶴城高校卒業後、京都大学工学部に進学。1970年京大卒業後、日立電子株式会社のミニコンピュータのシステムエンジニアとしてキャリアをスタートした。1978年日立電子のミニコンからの撤退に伴いDigital Equipment Corporation(DEC)Japanに転籍、通産省第五世代コンピュータプロジェクトの担当を務める中で、人工知能(AI)分野の知見を修得。1986年から、米国マサチューセッツ州の DEC 米国本社人工知能技術センターに5年間勤務した。1991年日本DECに帰任後は、取締役マーケティング本部長を務めた。
その後、複数の米国系ICT企業の日本法人代表を務めた後、2003年4月、Google米国本社副社長兼Google Japan代表取締役社長としてGoogleに入社。日本におけるGoogleの全業務の責任者を務め、2009年1月名誉会長に就任、2011年1月1日付けで退任し、村上憲郎事務所を開設した。
現在、(株)ブイキューブの社外取締役、セルソース(株)の社外取締役、社団法人グリーンカラーアカデミー理事長、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所理事長、等も務めている。
京都大学で工学士号を取得、現在、大阪市立大学大学院都市経営研究科教授、国際大学GLOCOM客員教授、大阪工業大学客員教授、会津大学参与にも従事する。
著書に『村上式シンプル英語勉強法』『村上式シンプル仕事術』『一生食べられる働き方』、共著に『AIと社会・経済・ビジネスのデザイン』等がある。